復興とチャリティの場をつなぐインタラクティブなデジタルアート制作

公開日時:2025-09-14T13:46:00.000Z

今回、マルシェに参加しつつ、「復興とチャリティのデザイン」をテーマに、インタラクティブなデジタルアートを制作しました。 お買い上げとレジが連動し、風船が飛び上がり、木が育ち、動物たちが戻ってくる——ゲームのような体験です。

震災で被災した自然が、寄付というカタチで復興していくイメージを描いたアート作品です。

いきさつ

最近、横浜で定期開催されている「イノチの絆を繋ぐチャリティ ご縁マルシェ」に運営、出店、そしてライブ演奏者として参加しました。 東日本大震災復興支援が主な目的で、売り上げの一部はハタチ基金に寄付されるといったものです。

元々、アーティストとしてバンド演奏をしながら、米粉をつかったお菓子作りの趣味が講じて出店することになりました。イベントの主催の方も大切な人を津波で亡くしており、今生きていることについて様々な葛藤を抱えることがあるらしいです。

3時間程度で AI とつくったWebアプリ

そもそもマルシェの売り上げを管理するためにコストをかけて準備するほどの商品点数があるわけではなく、紙の鉛筆だけで売り上げを記入するだけでも良かったのですが、参加するお客様がもっと楽しめる場がないかと感じていました。

ただ、何気なくマルシェを開催して、お客さんを呼んで売り上げを立てるということではなく、デザイナーとしてできることはなんだろう?別に特別で高尚なことではなく、ちょっとしたことで参加することがもっと楽しくなるなど、やはり性分なのでしょうか。

そこで最近、コードエディタのCursorに課金をして生成AIがコードを書いてくれるようになったので、ちょっとアイデアを考えながら壁打ち役になってもらいました。

売り上げに応じて枯れ果てた大地に木が育ち、森になって動物たちが帰ってくる

今回、シフォンケーキ3種、パウンドケーキ3種、コーヒー(アイス・ホット)、チャイ(ホット、アイス)というシンプルな商品構成で、これらが一つ売れるだけで木が育つ、売り上げの額によって別の木が生えるなど、AIと相談して調整しました。

考えだしたらどんどんおもしろくなって、わずか10分程度で全体イメージがまとまり、早速実装をAIに頼んでみたところ、やはりこういう分野においてAIって最も得意なのでしょうね。アプリ側とバックエンド側の売上管理の設計もちゃんと考えてくれます。

荒涼とした大地に立つ一本松

開店直後の状態。木が一本だけ立っている様子。https://ja.wikipedia.org/wiki/奇跡の一本松 をイメージしたもので、ここからは現実の世界ではなく、スピリチュアルな精神世界のなかで森や自然を築いていきます。

初の売り上げ

最初の売り上げ、木が育った。そして売り上げごとにバルーンリリースの演出です。

バルーンアーティストの方の作品、素敵です

売り上げのきっかけでバルーンが飛ぶ演出もつくりました。実は現実の世界でチャリティーのときにバルーンを飛ばそうという企画が持ち上がりましたが、都市部ではなかなか難しい事情があり今回断念、ただ、今回バルーンアーティストの方がこんなにも素敵なバルーンをつくってくれました。

バルーンの中に小さなバルーンが!とても素敵でこれには見入ってしまいました。

このバルーンリリースはいつか実現できたらいいなという思いを胸に、今回はデジタル空間の中でバルーンが大空に放たれることにしました。

動物たちが戻ってくる

参加する意義を強くする
参加する意義を強くする
風船が上がるシーンを見るためにお買い上げ
風船が上がるシーンを見るためにお買い上げ

風船が飛び上がるシーンを見たくて、追加でシフォンケーキをお求めくださったお客様もいらっしゃいました。 お客様自身がチャリティに参加するという意義を、少しでも強く後押しすることができただろうかと思いました。

演出アルゴリズム、カオスな状態に!

実は売り上げが立つに連れ、森が育ち、葉や花が舞う演出の計算がちゃんとできていなくて、(写真のとおり)カオスな状態になりました。これはこれで面白がられてしまいまいた。

アプリ実装のクオリティよりも、その場にいた人たちが楽しみ、話題にしてくれる、そういうコミュニケーションがデザインされていることのほうが今は大事かと思います。

このチャリティはまた次回、2026年3月あたりに行われるでしょうから、そのときはもう少し楽しい仕掛けができるといいなと思います。